米マイクロソフトのブラッド・スミス社長は、人工知能(AI)システムを認可する政府機関の新設を求める声が上がっていることについて、支持する考えを示した。生成AIを用いたチャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」など強力な新ツールの商用化に積極的に取り組む業界を巡り、規制を求める機運が高まっている。スミス氏は25日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し「(AIが)人の役に立ち、実質的な利益をもたらし、人間のコントロール下に置かれる環境が確保されるよう全力を尽くす」と語った。規制の必要性を政府関係者や政策担当者らに訴えるワシントンでのスピーチを前に取材に応じた。同氏によると、マイクロソフトは何年も前からAIを巡る「防護柵」を提唱しており、過去には顔認識技術の使用を規制するワシントン州法の成立を支持した。