ゴールドラッシュの時は、つるはしとシャベルを売ればいい。3次元チェスがお望みなら、それ用のつるはしとシャベルを作っている会社を買うのがいいだろう。米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアは今、人工知能(AI)ブームが大きな追い風となっている。チャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」の成功が火付け役となったこの機運に、マイクロソフトからグーグルに至るあらゆるテック企業が飛びついている。エヌビディアのAI向け半導体の生産を請け負っている台湾積体電路製造(TSMC)も、大きな恩恵を受けられるかもしれない。エヌビディアが5-7月期について、売上高が前年同期を64%余り上回る110億ドルになるとの見通しを示すと、株価は24日引け後の時間外取引で25%上昇し、時価総額は1900億ドル近く増加した。この売上高見通しはS&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト予想を50%以上上回っており、実現すれば同社の四半期売上高としては過去最高となる。同社のデータセンター向け半導体の需要が急増していることが、この驚くべき見通しの主な理由だ。
エヌビディア株より安くAIに賭けるには
AIブームが追い風のエヌビディア、だが他に割安な選択肢も
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