ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー氏と、ジョージ・シュルツ氏は、米国務長官として歴史的に重要な役割を果たした人物で、互いに固い友情で結ばれていた。ともに100歳まで生きた二人の人生は、ジョン・アダムズ氏とトーマス・ジェファーソン氏(それぞれ第2代米大統領、第3代米大統領で、ともに1826年7月4日に死去)の生涯と同様に、詳細に歴史を語る上で重要な構成部分となっている。シュルツ氏は2021年に死去したが、キッシンジャー氏は、27日に100歳の誕生日を祝った。キッシンジャー氏には、まだ何年も生きてほしい。キッシンジャー氏は、米国の最も偉大な政治家の一人であり、彼の人生の物語は米国民になったからこそ起き得たものだ。彼は1938年に、家族とともにナチス支配下のドイツからユダヤ人難民として米国に入国した。当時彼は15歳だった。第2次世界大戦で彼は米陸軍に入隊し、ドイツでナチスと戦った。ハーバード大学で学び、同校の教授陣に加わった彼の外交政策や核兵器に関する戦略的思考は、ネルソン・ロックフェラー氏(実業家で第41代米副大統領)などから注目された。
【社説】100歳を迎えたキッシンジャー氏の警告
米国の指導力と信念の後退を懸念
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