西側諸国の当局者らによると、ロシアが昨年12月にウクライナに対して一斉攻撃を行った際、巡航ミサイル1発がポーランド側に撃ち込まれ、北大西洋条約機構(NATO)の訓練センターから約16キロ離れた森に着弾していた。NATOの防空体制の課題が浮き彫りとなった。このミサイルの詳細は、今年4月に馬に乗ってビドゴシュチ市郊外の森を訪れた人が破片を発見し、地元当局に通報するまで、一般には知られていなかった。ビドゴシュチにはNATOの統合軍訓練センターがあり、加盟国の戦術的な訓練を行っている。ポーランド政府は今のところ、調査中の破片が何の破片かを特定するのを拒否しているが、安全保障アナリストや西側諸国当局者によると、ロシアがウクライナの防空システムを欺くために使用していた巡航ミサイル「KH55」の改良型のものとみられる。
ロシア巡航ミサイルのポーランド着弾、NATO防空体制の課題浮き彫りに
昨年12月、NATO訓練センター近くの森に着弾
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