米金融大手ゴールドマン・サックスが追加の人員削減に向け準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。投資銀行業務を取り巻く環境が回復していないことが背景にある。削減対象は幹部など広範囲に及ぶもよう。関係者の1人は、250人未満が影響を受けると話す。関係者によると、削減の時期は特定できないものの、実施は数週間以内の可能性もある。ゴールドマンは昨年9月と今年1月にも人員を削減している。1-3月期(第1四半期)の従業員数は約4万5000人。投資銀行業を巡っては、ゴールドマンなどの業界幹部は今年前半の持ち直しを見込んでいたものの、これまでのところ実現していない。1-3月期はゴールドマンの主力部門である投資銀行とトレーディングは減収となり、投資銀行業の手数料は前年同期比26%減少した。