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【精神科医が教える】相手に期待すると絶対に陥る“メンタルの落とし穴”Photo: Adobe Stock

自分のことをわかってくれない?

自分の気持ちを他人が察してくれないと、「なんでわかってくれないんだろう」とちょっとした敵意を抱いたり、怒りが湧いたりすることってありませんか?

そういう感情が出てしまうことはわからなくもないのですが、どんなに察しのいい人、優しい人であっても、アナタの気持ちを事細かに察することは不可能だし、そもそもそんな義理もありません。

結局のところ、最終的には自分の気持ちは自分にしかわからないということを認識しておいたほうが、人間関係がラクになります。

相手に多くを求めない

自分だって相手の気持ちを事細かに察することはできないでしょうし、そこまで見通そうともしないでしょう。それはお互い様なんですね。

自分のことを理解してほしいという気持ちは、多かれ少なかれ誰しもあるものですが、それを相手に高いレベルで求めるのは難儀なことです。

自分の生い立ちや生活環境、これまで体験したことなんかを相手が全部知るわけがありません。アナタの言動や表情などから想像できる範囲でしか察することができません。

期待していいことはない

いくら共感性能力が高い人であっても、限界があります。そもそも伝わらないことが当たり前なのですから、察してくれたり共感してくれたりすること自体、ありがたいことなのです。

相手に無用な期待を抱くと、むやみな人間関係の対立につながってしまいます。期待をするということは、期待を裏切られるかどうかをずっと見張ることになるともいえます。

期待通りにいかなかったらネガティブな感情が湧いてきて、期待通りだったとしても一瞬ホッとするだけ。また次に同じように期待して、期待通りにならなければライラしてしまう。

自分が自分を大事にしてあげる

だから、自分の気持ちをわかってくれるかもしれないと相手に期待しないことです。

そういうと、「そんなことは期待していない」と思うかもしれませんが、完璧にとはいわないまでも、自分の気持ちを理解してほしいと一瞬でも思ったら、それはどんどんエスカレートしがちなのです。

自分の気持ちは自分にしかわからない部分がある。自分にしかわからないからこそ、自分が自分の気持ちを大事にしてあげるという発想が大事なんですね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。