コード作成を支援するAIツールは、開発者の作業を大幅に効率化することが期待されているが、一部のIT(情報技術)部門幹部は過剰な量のコードが作成されることを危惧している。ユナイテッド航空、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、ビザ、カーディナルヘルス、ゴールドマン・サックスなどのIT部門幹部は、生成AIがコード作成プロセスの一部を自動化し、生産性が大幅に向上することを期待していると話している。しかし、コード作成のハードルが下がることで、管理するソフトウエアが膨れ上がり、IT部門にとって複雑さや「技術的負債」、混乱が増す結果になりかねないと指摘する人たちもいる。技術的負債とは、手っ取り早い解決策を採用することで将来生じるコストを表す広義の言葉だ。