米ウォール街が株式市場にこれほど弱気なのは10年超ぶりのことだ。ただし、ハイテク株は別だ。  ヘッジファンドなどの投機筋は、S&P500種指数下落への賭けを積み上げ、2007年以降で最も弱気のポジションをとっている。一方、ハイテク株中心のナスダック100指数に対しては上昇を見込んでおり、ここ数週間で強気と弱気のポジション差が拡大。ネットポジション(買い越し)が昨年末以来の高水準に迫る勢いだ。  この数字は、ビスポーク・インベストメント・グループが集計した米商品先物取引委員会(CFTC)のデータに基づく先物取引の建玉(ポジション)の比率によるものだ。