給与収入だけで老後資金をまかなえるのか不安に思う人が増えている。多くの人にとって「投資」が避けて通れない時代になってきた。資産を増やすという点で大きな選択肢の1つになるのが株式投資だ。「株投資をはじめたいけど、どうしたらいいのか?」。そんな方に参考になる書籍『株の投資大全ーー成長株をどう見極め、いつ買ったらいいのか』(小泉秀希著、ひふみ株式戦略部監修)が3月15日に発刊された。「ひふみ投信」の創始者、藤野英人氏率いる投資のプロ集団「ひふみ株式戦略部」が全面監修した初の本。株で資産をつくるためには、何をどうすればいいのか? 本連載では、特別に本書から一部を抜粋・編集してその要旨をお伝えしていく。
四季報の記事8ブロックのうち、
重要な部分はこの4箇所
会社四季報のおおまかな見方についてはプロローグでも紹介しましたが、本章ではさらに詳しく説明していきます。
下図は、以前にも紹介したスター・マイカ・ホールディングスの会社四季報の記事です。この図のように会社四季報は、大きく8つのブロックに分けることができます。
この8ブロックのうち最重要な部分は、①事業内容・近況、⑥業績、⑦株価指標(PER)、⑧株価チャートの4箇所です。
この4箇所を見れば、会社がどんな事業をしているのか、業績は好調なのか、株価は割安なのか、株価トレンドや買いポイントはどこなのか、ということがある程度検討できます。
まずは、これらの部分をどう見たらいいのかを説明しましょう。
さらに、その会社を詳しく検討したければ他のブロックも見ていきます。加えて、成長シナリオや財務諸表、そして割安かどうかなどを検討して、分析を深堀りしていくのです。
株式・金融ライター
東京大学卒業後、日興證券(現在のSMBC日興証券)などを経て、1999年より株式・金融ライターに。マネー雑誌『ダイヤモンドZAi』には創刊時から携わり、特集記事や「名投資家に学ぶ株の鉄則!」などの連載を長年担当。『たった7日で株とチャートの達人になる!』『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ザイが作った「株」入門』ほか、株式投資関連の書籍の執筆・編集を多数手がけ、その累計部数は100万部以上に。また、自らも個人投資家として熱心に投資に取り組んでいる。市民講座や社会人向けの株式投資講座などでの講演も多数。
ひふみ株式戦略部
投資信託ひふみシリーズのファンド運用を担うレオス・キャピタルワークスのメンバーにより構成された本書監修プロジェクトチーム。
ひふみ投信:https://hifumi.rheos.jp/