仕事がつらすぎて定年まで働くなんて無理……そうだ、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資を始めた『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。
年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! いつ会社を辞めてもお金に困らない状態になり、かえって仕事は順調に。ますます資産も増えたが、すっかり会社を辞める気がなくなってしまった。そんな投資も仕事も絶好調の弐億氏が、忙しい会社員でも再現性が高い「100の実践ノウハウ」を本書で徹底公開する。
※本稿は、『割安成長株で2億円 実践テクニック100』より一部を抜粋・編集したものです。
「会社四季報」で欠かせないチェックポイント
学生にとっての国語辞典や英和辞典のように、個人投資家には「会社四季報」は欠かせない存在です。3800社近い全上場企業の情報がコンパクトに載っていますから、銘柄探しのナビゲーターとして役立ちます。
私はネット証券の証券口座で、無料で読める「会社四季報」の情報を日常的に活用しています。
「会社四季報」で目を向けたいのは、今期と来期の2期分の業績予想。とくに2020年は、新型コロナウイルス感染症の蔓延で多くの企業が業績予想を開示できないなかで、「会社四季報」の業績予想は貴重な投資判断材料となりました。
企業の予想と「会社四季報」の予想をどう見るか?
個人投資家には、「会社四季報」の業績予想を信じて投資したのに、投資先が業績の下方修正を発表し、損切りを強いられた経験をしている人も少なくないでしょう。そんな苦い経験をして「四季報情報なんて信じない!」などという人もいるかもしれません。
しかし、企業が公表する業績予想だって、外れることはよくあります。強気な業績予想ばかり示す企業に関しては、「会社四季報」の業績予想のほうが実態に近いこともあるのです。
「会社四季報」の業績予想は、当てずっぽうではなく、取材に基づいているそうです。企業の決算説明資料では強気の業績予想をしているのに、「会社四季報」の業績予想が辛口だった場合、どちらの信ぴょう性のほうが高いか考えましょう。
いまはもうできない、懐かしの手法
そこでの気づきが、投資のヒントになることもあるのです。
私が株式投資を始めた頃、「四季報相場」という言葉がありました。「会社四季報」最新号の発売日に、そこで高く評価された銘柄の株価が上がることを指した言葉です。
私は、「会社四季報」の情報の一部を先どりして掲載していた雑誌「オール投資」(今は休刊)を定期購読していました。定期購読すると店頭売りより1~2日前に入手できるので、低PERランキング上位に掲載されている銘柄を調べて、先回りして買ったりしていました。
※『割安成長株で2億円 実践テクニック100』では、弐億貯男氏の投資テクニックを他にもたくさん紹介しています。