英石油大手シェルの最高経営責任者(CEO)に1月1日付で就任したワエル・サワン氏は、欧州最大のエネルギー企業であるシェルはより尊敬されより多くの資金を得るに値するとウォール街を納得させるためニューヨークを訪れる。サワン氏は今週、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に集まる投資家を前に、エネルギーによる潤沢な利益の使い道について、これまでで最も詳細な計画を説明する予定だ。同氏のCEO就任以降、こうしたプレゼンテーションをすることは広く期待されていた。同氏は、化石燃料生産への支出を増やし、シェルが前年比減産から脱却することへの期待に直面している。このプレゼンテーションでは、化石燃料に対する世界の渇望が続いているため、世界の経済を置き去りにすることなくよりクリーンなエネルギーに移行できるスピードが変わってきていると主張すると、同社に近い人々は予想している。