ウクライナは同国東部と南部を支配するロシア軍に対する反転攻勢を開始しており、ウクライナと西側諸国にとって、この反撃が成功するかどうかは非常に大きな意味を持つ。バイデン政権やドイツ・フランスがより高性能な兵器の供与に消極的なことで、ウクライナの作戦が妨げられないことを願おう。ウクライナ軍は米国製の歩兵戦闘車「ブラッドレー」とドイツ製戦車「レオパルト2」を使って、ロシア軍の戦線を探っている。ロシアは、十分に武装した歩兵を配置した何列もの塹壕(ざんごう)やコンクリート障壁によって、手ごわい重層的な防衛線を構築している。前線の多くは平たんで比較的開けた地形であるため、前進する旅団は大砲や上空からの攻撃に対して脆弱(ぜいじゃく)であり、今後の戦闘で多数の死傷者が出る可能性が高い。