投資家は、予想外の新たな現実に直面している。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを打ち止めにできると見なす時期が早まれば早まるほど、将来的に利下げをする必要は低くなる。
FRBの引き締め政策の終息は、まだ到来していないとしても、もう目前に迫っているようだ。FRB政策当局者は14日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5~5.25%で据え置くことを決定した。利上げの見送りは昨年1月の連邦公開市場委員会(FOMC)以来。ただし、多くの予想を超える、さらに0.5ポイントの利上げを年内に行う見通しを示した。しかし、次の物価統計でインフレが一段と低下する兆しが表れれば、それも疑わしくなる可能性がある。