FRB利上げ休止の賛否、連銀総裁らが論戦ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、特定の政策路線に過度にこだわることなく、FRBの決定が時間とともに経済にどのような影響を与えるかを注意深く見守る必要があると強調した
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 米連邦準備制度理事会(FRB)の高官らが、次回6月13~14日の連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ退治のために利上げすべきかどうかを巡って論戦を展開した。

 FRBは過去10回のFOMCで、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を計5ポイント引き上げている。直近5月3日のFOMCでは0.25%引き上げて5~5.25%とし、16年ぶりの高水準に設定した。

 クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁は16日、FRBは政策金利を引き上げ、それ以降は次の動きが利上げと利下げのどちらの可能性も等しい水準で維持すべきだと述べた。ただ、インフレ収束の兆しが十分に見られないためFRBはまだそうした状況にはないとした。