ロシア国営石油大手ロスネフチが石油の大口供給に向けた長期契約獲得に近づいていることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。ウクライナと戦争を続けるロシアは、引き続き石油輸出を戦費調達に利用できそうだ。  関係者によると、ロスネフチは原油と石油製品の年間契約を入札方式で売却する。買い手は商社とみられ、購入した石油は中国やインド、トルコ向けなどに売却される見通し。  関係者は今回の入札について、ロスネフチにとって近年で最大規模となる可能性があり、同社の生産量の多くが対象になると話した。需要は旺盛で、応札がなかった1年前とは対照的だという。