英名門サッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)の入札は、史上最大のスポーツクラブ買収になる可能性がある。ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する同チームの投資家は、アウェーチームを応援している。マンUの支配権を握るグレイザー家は、カタール王族と英化学薬品業界の富豪からの提案をはかりにかけている。どちらかに売却されれば、評価額は60億ドル(約8410億円)超とプロスポーツクラブとして史上最高額になる可能性がある。カタールの入札者、カタール・イスラム銀行のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニ会長は、全投資家から株を買い取り、グレイザー家だけでなく少数株主も恩恵が得られるようにする意向だ。しかし、競合の英石油化学大手イネオスの創業者で会長のジム・ラトクリフ氏が落札した場合、買い取られるのはグレイザー家の株だけになる。