中国の中小企業は、従業員を削減し、負債返済に苦しみ、将来に不安を抱いている。こうした苦境は、回復が遅れている中国の厳しい現状を物語っている。中国の中小企業は経済にとって極めて重要であり、2018年末時点のデータでは約2億3300万人を雇用していた。ただ、公式データ、貸金業者からの最近の情報開示、中小企業経営者へのインタビューによると、これらの企業の多くが苦しんでいることが分かった。中国東部の江蘇省に拠点を置くマイクロローン業界団体の創設者であるジ・シャオフェン氏は、「今、中小・零細企業にとって最大の問題は存続できるかだ」と話す。中国の中小企業の苦境は、政府による新型コロナウイルス対策の一連のロックダウンから完全回復するまでの道のりが長いことを明確に示している。