最も説得力があるのに、
最も見逃されている「投資の本質」
毎年、人的資本の現在価値が減り、それを補うように金融資本が増えていくのを視覚的に確認してみよう。
図表15は、40年間ずっと年収5万ドルを稼ぎ、収入の15%を投資して、年率6%のリターンを得た場合の例を示している。
これを見れば、毎年、働いて得たお金の一部を金融資本に変えるべきなのがわかるだろう。
この視点があると、お金を、ものやサービスのために使うだけでなく、「さらにお金を生み出すため」にも使えると思えるはずだ。
つまり、投資とは、自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくることなのだ
あなたが「9時5時」の仕事をやめても、お金は自動的に働き続ける。
これは、「なぜ投資すべきか」という理由の中で最も説得力があるのに、最も見逃されていることなのかもしれない。
今すぐ「人的資本」を
「金融資本」に変えよう
現役時代に数百万ドルの年収を稼いでいながら、引退後に破産してしまうプロスポーツ選手は多い。
引退後も贅沢な暮らしを続けようとするが、人的資本を金融資本に変えなかったために収入がなくなり、お金が底をついてしまうのだ。
生涯収入の大部分を数年間で稼ぐスポーツ選手の場合、収入の一部を投資に回すのは普通の会社員より重要であるにもかかわらず。
どのような働き方をしているにせよ、年齢が上がるとともにお金を稼ぐ力は衰えていくと自覚すると、投資へのモチベーションになる。
(本稿は『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の一部を抜粋・編集したものです)