バリバリ仕事ができて収入が多い、投資にも熱心……そんな“稼げる人”は、お金を使う方にも気前がいい人が多いようです。よく稼ぎ、よく使う。一見いいことですが、稼ぐ以上に使っているようだと手持ちのお金はどんどん減るばかり。子どもの学費が出せない、老後資金がない、生活できない……という負のループにはまらないために、意識すべきことは何でしょうか?(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「お金をたくさん稼げる人」
≒「お金をたくさん使う人」?
お金を稼げる人は、投資を好む方が多いように感じます。仕事と同じように、お金に対して積極的に取り組む感覚なのかもしれません。ただその一方で、稼ぐ方は、お金をたくさん使う傾向があります。コントロールができていて、貯蓄を増やしながら使っている方はいいのですが、中には「支払えるから大丈夫」と、欲望のままにまったく気にせずお金を使ってしまうという方もいます。
稼ぐ人というのは、一層の努力をした人、成果を出した人とも言えるでしょうから、「お金は自由に使って当たり前」という感覚は自然なのかもしれません。ただ、支出が収入を超えてしまうようだと話は別。今は何とかなっていても、やがて家計が破綻してしまう可能性があります。収入が多くても少なくても、収入の中で支出が収まるということが家計の鉄則。そうしなければお金はたまらないし、積み立て投資の原資を出し続けることもできなくなります。
稼ぐ人は「稼げているから大丈夫」という変な自信を持ちがちです。せっかくの稼ぎを有効に活用できるよう、時々支出の仕方を見直し、自分が望むような将来に近づけるよう、コントロールしてほしいと思います。