予想外の日本株ブームに乗り遅れまいと、世界から投資が殺到している。日本取引所グループのデータによると、海外投資家は4月以降、日本株を390億ドル(約5兆5400億円)買い越した。日経平均株価が今年に入って30%近く上昇し、30年余り前の水準に回帰する一因となっている。世界の投資家が日本株を「爆買い」するのには訳がある。日本の1-3月期の経済成長率は米国を上回り、東京証券取引所は上場企業に株価の向上を求めている。日銀は低金利政策を維持する方針を示しており、投資家は株式を購入する資金を安く借りられる環境にある。さらに、著名投資家ウォーレン・バフェット氏は3月、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは米国株の次に日本株の保有額が大きいと発言し、市場にお墨付きを与えた。