ジョー・バイデン米大統領は20日、目覚ましい功績を残した。つまり、中国の悪い行いを巡る弁明を外交上の無礼に変えてしまったのだ。バイデン大統領は中国に関係改善を懇願してきたが、大きな成果は全く上げておらず、今ではその努力さえも台無しにしている。バイデン氏は20日、2月にアラスカ州と米国本土上空を飛行した中国の偵察用気球についてまくし立てた。バイデン氏によると、米国が中国の気球を撃ち落としたと聞いて中国の習近平国家主席は「あわてふためいた」。「気球がそこにあることを知らなかった」からだという。それは「独裁者からすると、大きな恥」だろうと、バイデン氏は指摘した。気球は「予定のコースを外れ、アラスカ州上空を横断し、米国本土を通過した。そのため、彼(習氏)はそれを知らなかった」。中国政府は、習氏のことを独裁者と呼んだバイデン氏の発言を「挑発」だとして即座に非難した。
【社説】バイデン氏、中国偵察気球問題で物議
米大統領の「習氏は独裁者」発言、外交上の失態に
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