誰もが新たな米強気相場の分け前にあずかろうとしている。トレーダーは、足元の株高が続いた場合に利益を得られる強気のオプションを買い増している。人工知能(AI)関連から景気に敏感な中小企業、地方銀行に至るまで、あらゆる銘柄の継続的な上昇に絡んだ取引が活発化している。こうした動きは、S&P500種指数が年初来13%上昇したことで、多くの投資家が年初に抱いていた悲観的な見通しが和らいだことを示唆している。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は年初来29%急騰し、このままいけば上半期の上昇率としては1983年以来最高となる見通しだ。AIに関する強気の投資が急増している。半導体チップメーカーのエヌビディア、インテル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のコールオプション出来高は、6月の平均的な1日で130万枚超と月間出来高が過去最高を記録する見通しだ。これは、ナスダック総合株価指数がピークに達した2021年11月の出来高を上回る。Cboeグローバル・マーケッツのデータは、取引活動が年初から2倍以上に増加していることを示している。
米強気相場は継続か オプション取引が活発化
「チャンスを逃すことへの恐れ」が復活
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