先週末のロシア民間軍事会社ワグネル・グループによる反乱は失敗に終わったが、ウラジーミル・プーチン大統領に対するこれまでで最大の脅威だった。ロシアは血を流しており、その傷は戦場よりも深い所まで達している。同国を悩ませている大規模な国外移住は、西側にとってはチャンスだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週末、モスクワ発の航空料金が急上昇していると報じた。航空券の検索サイトによると、ドバイ行きの航空料金は4200ドル(約60万5000円)、イスタンブール行きは850ドル、アルメニアの首都エレバン行きは1000ドルに急騰していた。行き先によっては週末の航空券が売り切れたため、渡航希望者は週明け26日か27日まで待たなくてはならなかった。