今年初めに米上空を飛行していた中国の偵察用気球とみられる飛行物体には、写真や動画などの情報収集に役立つ米国製機器が搭載されていた。複数の米当局者が入念に行われた調査の暫定結果を引用して明らかにした。米軍が気球を発見・撃墜してから5カ月近くが経過したが、回収した残骸を複数の国防・情報機関が米連邦捜査局(FBI)と共に分析した。その分析によると、気球には米国で市販されている機材が詰め込まれており、その一部はオンラインで販売されているものだった。また、中国に送信する写真や動画、その他の情報を収集するための、より専門的な中国製センサーなどの機器が組み込まれていたという。これらの調査結果は、この気球が中国政府が主張してきたような気象観測用ではなく、スパイ活動を目的としたものだという結論を裏付けるものだと、当局者らは述べた。
中国の偵察用気球、米国製機器を搭載=米当局者
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