米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、今春のシリコンバレー銀行(SVB)や中堅2行の破綻は、銀行システムがストレス時に回復力を持つための強力な資本バッファーの必要性を浮き彫りにした、と述べた。29日午前にスペインのマドリードで開催される会議の準備原稿で、議長は「過去数カ月の出来事は、資本不足や流動性欠如が最大手の銀行だった場合、対応するのがはるかに困難だっただろう」と述べた。FRBはここ数カ月、2018年にドナルド・トランプ大統領(当時)が署名して成立した超党派の法律に沿って、中堅銀行に対する監督と規制を緩和する役割を果たしたとして、一部の批評家から非難を浴びている。パウエル氏は、今回の銀行破綻は「SVBのような規模の金融機関に対する監督と規制を強化する必要性」を示唆したと述べ、「そうした変更のための提案を評価し、適切な場合には実施することを期待している」と付け加えた。
銀行の破綻、より強力な規制・監督の必要性示す=FRB議長
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