米連邦最高裁は、大学はもはや入学者の選抜において人種を考慮することはできないとの判断を下した。各大学はその代わり、それほど直接的でない手段を通じて人種的な多様性の確保を図ることができるのだという。経験則に基づけば、それは困難な道のりになるだろう。カリフォルニア、オクラホマ、ミシガン、テキサス、フロリダ、ニューハンプシャーを含む9州は既に、人種に配慮した大学入学選考を禁止している。それは主に有権者主導の取り組みの結果だ。これらの地域の一部にある難関校は、所在地各州の人口構成を反映することに熱心に取り組んでいると説明する。多様な人口が学生の教育経験を豊かなものにするという考えがその理由の一つだ。これらの大学はさまざまな新しい入学選考方法を導入するとともに、人種的マイノリティー(少数者)の地域で学生の募集活動を拡大したり、社会経済的地位など人種に代わる選考基準を検討したりするなど、黒人やヒスパニック、先住民の学生数を増やすために他のアプローチを強化した。しかし、各校とも目標を達成することは総じてできなかった。