米労働市場の力強さを示す新たなデータは、米経済が金利上昇にもかかわらず幅広い分野で勢いを保っていることを改めて示した。29日の政府発表によれば、先週は労働者の解雇が減少し、第1四半期の経済成長率の伸びが上方修正された。その他の最近のデータからは、新築住宅販売、耐久消費財の受注、消費者信頼感がそれぞれ上昇していることが分かる。ジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は28日にポルトガルで開かれた会議で、「前四半期のデータを見ると、予想以上の成長、予想以上の労働市場の逼迫(ひっぱく)、予想以上のインフレが見られる」と述べた。ほとんどのFRB高官が今年あと2回の利上げを想定している理由はここにある、と付け加えた。