米大手行、ストレスはテストで終わらずPhoto:manassanant pamai/gettyimages

 米銀行はストレステストにかなりよく持ちこたえた。しかし、今後さらに大きな頭痛の種が待ち受けているようだ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)による国内大手行を対象にした年に一度の健全性審査の結果が先週発表されたが、不合格者がゼロというやや拍子抜けするものだった。最近の銀行危機を踏まえると、特にそうだ。しかし、合格・不合格はさほど重要ではない。テストの結果は、単なる前触れに過ぎなかったからだ。各行は6月30日、新たに求められる見通しの最低自己資本比率と、それを踏まえた配当や自社株買いによる株主還元計画を明らかにした。