フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は2021年後半、同社の仮想現実(VR)ヘッドセットの戦略担当者にある疑問を投げかけた。米アップルが中国でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を販売でき、米テスラが電気自動車(EV)を販売できるなら、なぜメタはデバイスを販売できないのか、というものだ。ビデオ会議で出されたこの問いをきっかけに、VRヘッドセット「Quest(クエスト)」を販売して中国事業への再参入を目指す動きが出てきた。事情に詳しい関係者が明らかにした。中国は10年以上前にフェイスブックを遮断している。関係者によると、メタは中国のテック企業数社と協議し、ゲーム大手のテンセントホールディングスとの話し合いでは進展があった。ただ、ザッカーバーグ氏は中国に友好的ではないとの懸念が中国側にあることなどから、協議は難航しているという。
メタの中国再参入、ザッカーバーグ氏が足かせか
中国やTikTokを批判する発言が「非友好的」と見る向きも
有料会員限定
あなたにおすすめ