米国のリン・トレーシー駐ロシア大使は3日、現地で3月から拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(31)との2度目の面会を許可された。米側が面会を繰り返し要請していた。ゲルシコビッチ氏はモスクワのレフォルトボ刑務所での勾留が続いている。裁判所は6月下旬、連邦保安局(FSB)の要請を認め、公判が始まるまで同氏を少なくとも8月30日まで勾留する判断を示した。ゲルシコビッチ氏は3月29日、ロシアのエカテリンブルクを取材で訪れていた際に、FSBにスパイ容疑で拘束された。同氏はロシア外務省からジャーナリストとして働く許可を得ていた。本人やWSJ、米政府はこの容疑を強く否定している。米政府は、同氏はスパイではなく、政府のために働いたこともないとしている。