誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】いつまでたっても行動できない人が、今すぐ行動する唯一の方法Photo: Adobe Stock

“やらない”を“やる”に
変えるシンプルな手段

やりたいことがあるけれど、なかなか実現できない。なんてことがありますよね?

なんとかやる気になって、実現するためにいい方法があるんです。それは、周りの人に宣言するということです。

たとえば、イタリア旅行したいと思っているのに、ずっと実現できていないとします。そのことを雑談のなかで、ちょくちょく周りの人に喋るのです。

ちょっとした強制力が働く

すると、喋ってばかりで実現できない自分を、強く自覚するようになります。そもそも、やろうと思って計画すれば、予算的にも期間的にも調整がつくはず。

漠然とやっていないだけなんですね。それが周りの人から「イタリア旅行の話、どうなった?」なんて聞かれたりすると、お尻に火がつくような感覚で実行に移しやすくなります。

自分のなかだけで思っていると、たまに思い出しては忘れることをくり返すばかりですが、周りに宣言することによって、ちょっとした強制力が働く分、実現性が高まります。

宣言して自分の背中を押す

単純に、口だけで実現しないのも、みっともない気がしてくるので、やろうとするんですよね。

アテクシ自身も実現できていないことがあるんです。それは、長編の小説を書くこと。これまでの著作は、先に企画書が出来上がっていて、刊行されることを前提に執筆したものですが、長編小説だと、まずは書き上げてみないと判断できないところがあります。

なのに、いつまで経っても書けていないので、たまに周りに「長編小説を書く」と宣言しているんです。ここでも宣言したので、前進させたいと思います。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。