欧米の当局者らはウクライナの反転攻勢について、ロシア軍がかなり消耗しているとはいえ、時間のかかる過酷なものとなっていると述べた。ロシア軍は地雷原や要塞(ようさい)を使った防衛など、予想以上に徹底した抵抗を続けている。ウクライナは空からの支援がない中で迅速な突破への期待が打ち砕かれているという。マーク・ミリー米統合参謀本部議長は先週、「極めて難しい状況になる。とても長く、かなり多くの血が流れることになるだろう」と述べた。また英軍トップのトニー・ラダキン国防参謀総長も4日に同様の見解を示し、反転攻勢が迅速に進むようなことは全くなく、計画的かつ慎重に進むことになるとしている。ウクライナの反転攻勢について欧米側の評価が明らかになるのは初めて。領土の20%近くが今もロシアに占領される中、ロシア軍を追い出すためにウクライナが直面する課題が浮き彫りになった。
ウクライナ反転攻勢は難航続く=欧米当局者
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