米連邦準備制度理事会(FRB)の政策立案者と投資家は常に見解が同じというわけではないが、長期的な金利到達点の予想に関しては、現在よりはるかに低い水準で一致している。全員が間違っている、ということもありうる。その場合FRBは、米10年物国債や住宅ローンなどの長期金利を、新型コロナウイルス流行前を大幅に上回る水準に維持するだけでなく、金利見通しの根本的な見直しも必要になるかもしれない。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された政策見通しでは、「長期の」翌日物フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の中央値は2.5%だった。ニューヨーク連銀が5月に実施したプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)対象の調査と、大口投資家を対象にした別の調査でも、見通しの中央値は同じだった。
米金利の到達点、FRBも市場も予想が外れたら
FRB当局者と投資家は、長期的な金利到達点の予想に関して現在よりはるかに低い水準で一致
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