ジャネット・イエレン米財務長官は6日、米中関係の改善を目指して北京入りする。中国共産党は3日、丁重に歓迎の意を表した。半導体や太陽電池などのハイテク製品の生産に欠かせない鉱物を対象に、新たな輸出規制を発表したのだ。ようこそ財務長官閣下、と言わんばかりに。中国商務省は安全保障の名の下に、ガリウムとゲルマニウムを8月1日以降、輸出制限の対象にすることを明らかにした。中国は世界のガリウム生産の約94%を占めており、鉱物を政治的な武器として使用する意向を周知させたいと考えている。中国は自国の海軍と兵器庫を急速に拡大させ、米国を西太平洋から追い出そうとしているにもかかわらず、軍事転用可能な技術の対中輸出制限を米国が撤回することを望んでいる。