米国では思いがけない職種の労働者が、新型コロナウイルス流行前に比べて在宅勤務の時間を増やしている。取締役室の代わりに寝室からログインするホワイトカラーだけではない。昨年は、賃金や学歴が比較的低い層やサービス業の労働者も、平均してコロナ前より在宅勤務の時間が長くなった。広範な在宅勤務時間の増加は、米国の生活の大部分がコロナ前の常態に戻りつつある一方で、リモートワークが根強く残り、多くの職種に微妙な変化を引き起こしていることをうかがわせる。2022年に自宅で少しでも働いた米国人は、平均で1日当たり5時間25分を在宅勤務に費やした。これはコロナ発生を受け、急いで自宅オフィスを整えることになるより前の19年に比べて約2時間長く、21年からは12分減少にとどまる。労働省が実施した米国時間利用調査(ATUS)で明らかになった。
米国のリモートワーク、予想外の職種にも浸透
サービス業、低賃金の仕事も在宅勤務時間が増加
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