米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏は、バリュー投資の父とされるベンジャミン・グレアムの格言「株式市場は短期的には(人気投票を集計する)投票機であり、長期的には(企業価値の)はかりである」を好んで引用した。インターネット通販業界では巨人のアマゾンだが、長期のウエートは軽量級だ。アマゾン株の年初来の値上がり率は51%で、米テック大手のアップル、マイクロソフト、グーグルの親会社アルファベットを上回っている。しかし数年単位でみれば3社の後塵(こうじん)を拝しており、新型コロナウイルスの流行開始直後の一時的な株高を除けば、それ以前も目立って上昇していたわけではない。時価総額が1兆ドル(約140兆円)を超えるテック企業の中で、過去5年間のパフォーマンスがS&P500指数を下回っているのもアマゾンだけだ(ファクトセット調べ)。
アマゾン投資家が見越すべき「プライムデー」の先
利益率の高いクラウド事業AWSの回復にも注目
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