判断に迷い考え込む男性写真はイメージです Photo:PIXTA

物事がうまくいかない時、自分を責めて思い悩むという負のループにはまっていないだろうか。そんな人は、能力や性格よりも頭の中での「問い方」に問題があるかもしれない。キャリアの専門家が、悩みに振り回されず、必要なことだけにエネルギーを使うためのシンプルな思考術を授ける。※本稿は、退職学(R)研究家の佐野創太『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

「なんで自分はダメなのか」
という問いの落とし穴

「なんで私は、こうなってしまうんだろう」

 うまくいかないとき、私はついこんな言葉を使ってしまいます。考え方によっては、一見、冷静な原因分析のように思えます。

 しかし、この問いは多くの場合、私たちを悩みに引きずり込む入り口になります。

「なんで私は、こうなってしまうんだろう」は、過去を振り返る問いだからです。

 しかも、悩んでいるときの過去は暗く記憶されがちで、思い出すほど自信を失い、視野が狭まります。

 そこで、「問い方」を変えて、思考の進路変更をすることがおすすめです。

 同じ状況でも、人によって悩む深さや感じ方は違います。

 だから、悩みの大きさは、出来事そのものよりも、問い方で決まります。

 たとえば「自信がない」という悩みがあるとします。

 問い方は3種類に分けられます。

1 自己原因追及型:「なんで私は自信がないんだろう」

→出てくる答えは多くの場合、「もともと向いていない」「性格だから仕方ない」と過去の自分を責めることにつながりやすい問い方。自然と過去ばかりに目が向いてしまうので、自己嫌悪ループにはまりやすい。