グーグルとマイクロソフトは同じ「次の大ブーム」を共に追い求めているが、全く異なる二つの企業だ。幸いなことに、両社ともその取り組みに必要な巨額の資金を用意するのに十分な業績を上げている両社が25日発表した4-6月期決算は、いずれも比較的好調な内容だった。コスト削減の結果、増収率と収益性が改善した。グーグルの中核をなす広告収入は、2四半期連続のマイナスからプラスに転じた。マイクロソフトのクラウド事業と法人向けソフトウエア事業の成長は、世界中の企業がテクノロジーへの支出を抑えているにもかかわらず、市場予想を上回る結果となった。だが両社の中核事業は、チャットGPTのようなチャットボット(自動会話プログラム)を支える技術である生成人工知能(AI)を巡る熱狂に押され気味だ。25日に発表された両社の決算には、その影響が非常に異なる形で表れていた。マイクロソフトは自社製品に積極的に生成AIを採用したことで、株価が年初来46%高となっているが、時間外取引で3%超下落した。同社は7-9月期の売上高について、市場予想をわずかに下回る見通しを示した。
グーグルとマイクロソフト、AI投資を加速へ
AI競争の先頭走る両社の中核事業に回復の兆し
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