子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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数学の超基礎「文字式」の復習

 文字式について説明します。文字式は、a+5、12×b、x+y+zなどのように、文字を使った式のことを指します。

 たとえばリンゴがa個、ミカンが5個あるとき、果物の合計個数はa+5という式で表されますが、このa+5という式は文字式です。※

文字式

 また、bダースの鉛筆を買ったとき、鉛筆の合計本数は12×bという式で表されますが、この12×bという式は文字式です。

※たとえば、リンゴの個数aが4個のとき、果物の合計個数a+5は9個になります。また、リンゴの個数aが2個のとき、果物の合計個数a+5は7個になります。

 なお、突然aなどの文字が出てきて驚いた方もいると思いますが、数学の世界ではリンゴの数のような「わからない数」にa, b, cのような文字を割り当て、よりシンプルな形で書くことが一般的です。

練習問題

 一辺の長さがa[cm]の正方形の面積を、文字式で表してください。カッコに当てはまる数字を入れる形式です。

答え:a( ? )[cm2

図版