子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。
学校で数学苦手な人が生まれてしまう理由
高校数学で躓いてしまう人が多い理由に教科書に情報を詰め込まれすぎているという点が挙げられます。もちろん教科書にもいろんな事情があるとは思いますが、学ぶ内容の量に加えてその密度の高さから多くの人が挫折してしまうのです。
たとえば、高校数学の教科書では、文系が学ぶ範囲(数学I・A・II・B)に限っても800ページ以上あります(たとえば、数研出版の『数学I』『数学A』『数学II』『数学B』の教科書のページ数を全部足すと、808ページになります。(令和6年度版の場合))。
加えて、教科書というものは1ページにたくさんの内容を詰め込んでいるので、普通の本に換算すると、人によっては1500ページ、もしくは2000ページ以上に思えるでしょう。
そのため、教科書にはすべて情報は載っているけど、読むだけではわからない、むしろ量が多くて挫折をしてしまうということが起こってしまうわけです。
もちろん、教科書を読むだけで理解できる人も一部いるかもしれませんがほとんどの人はそうではないでしょう。
ですから、苦手な数学を学ぶためには要点が書かれた教材などを活用し、概念理解をしてから取り組むなどするとやさしいところから学習をスタートできるので非常におすすめです。