猛暑で寝苦しい夜が続いている。寝つきが悪い、寝ようとするといろいろ考えてしまって眠れない、という人におすすめなのが『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)。この本では、心理学的なアプローチによって、読むだけで眠くなるメソッドや眠りをうまく活用する方法を紹介。眠れるようになるだけでなく、仕事や人間関係もスムーズになるなど、思わぬ効果も得られる1冊だ。本書について、『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』著者でSNSフォロワー16万人超えのわびさんも、「よく眠れる&眠った後に自信がつく本」とおすすめする。今回は本書の発売を記念して、わびさんに「眠り」に関する質問をぶつけてみた。(構成:林えり)
──わびさんは自衛隊で幹部自衛官として職務にあたられていました。自衛隊時代は被災地への派遣や訓練中など、眠りにくいシチュエーションのときもあったと思うのですが、自衛隊で「どんな場所でも爆睡できる人」の共通点はありましたか?
わび:自衛隊で勤務していると、訓練だけでなく、学校や研修などで、他の隊員と同じ空間で眠ることが多いです。
私が今までに見た爆速で眠っていた人には、2つの共通点がありました。
ひとつめは、「よく筋トレをする人」です。
身体がマッチョな人はいつも爆速で眠っていた印象が強いです。
おそらく、毎日の筋トレでいつも身体がほどよく疲れているのでしょう。
さらに筋トレはストレスの解消にもなるので、眠る前にあれこれ考えることが少ないのだと思います。
かくいう私も、幹部候補生学校にいるときは、ことあるごとに腕立てをしていたし、いつもどこかで筋肉が動いていたので、いつも爆速で眠っていました。
筋トレは最高の睡眠導入剤かもしれません。
ふたつめは、「失敗を引きずらない人」です。
失敗してもいい意味ですぐに忘れてしまうような、失敗を引きずらないタイプの人は就寝時間になると秒で眠っていたイメージがあります。
眠る前は、1日の出来事を振り返りがちになります。
そんなときに、失敗したことを必要以上に思い出してしまうと、後悔や不安がグルグル巡って頭がさえてきてしまいます。
「失敗を引きずらない人」を見ていると、頭が空っぽのほうが寝つきもいいし、気持ちよく眠れるのだな、と思います。
「睡眠は命」
──最後に、考えすぎて眠れない夜を過ごしているダイヤモンド・オンライン読者にメッセージをお願いします!
わび:私はよく「睡眠は命」という発信をしています。なぜなら、眠れなくなると、人生のいろいろなところに弊害が出てくるからです。
私も一時期、まったく眠れていないときがありました。
経験上、眠れなくなると、思考の整理ができなくなるので、頭のなかが散らかった状態になり、集中力や判断力が低下します。そうなると、仕事での失敗も多くなってきます。
また、眠れない日が続くと、いつもイライラした状態になり、余裕や優しさがなくなります。
他人に優しくできなくなると、人間関係にも悪い影響を及ぼします。
「眠れない」から崩れるものは、想像以上に大きいんです。
『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』にも書いてありますが、眠ることって、本来なら呼吸と同じくらい無意識にできることです。
それなのに、それができなくなるのは、はっきり言ってココロとカラダの異常事態です。
正常な状態に戻す手段のひとつとして、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』を読んでみるのはおすすめです。
睡眠を無意識に戻す、という内容も理にかなっているし、それに対する効果的な方法も紹介されているので、試してみる価値は十分にあります。
この本に書いてあることを実践すると、「頭が空っぽになる」体験ができると思いますよ。
繰り返しになりますが、「睡眠は命」です。私のようによく眠れるようになって、人生が好転することもあります。
眠れない日を過ごしている人にとって、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』が副作用のない睡眠導入剤的な本になればいいなと思います。