仕事で勝負強い人の特徴

 対して、仕事で勝負強い人はムラがありません。調子がいいときは100点、悪いときでも80点を出せるように仕事をしています。

 そのため先ほどの営業成績でいうと突出した月はなくとも年間通して水準以上の成績を出せるわけです。

 これはNSC(お笑い養成所)の生徒にも教えていることですが、出会い頭のホームランには価値がありません。そうではなくて、しっかりと地力をつけてアベレージヒッターになっていくことが一番大事で、その延長線上に本当のホームランもあるのです。

 そして、仕事で勝負強い人や大事なときに力を発揮できる芸人はこういった調子のムラをなくすために必ずルーティーンを持っています。「どんなに面倒くさくても夜のうちに溜まっている連絡を返す」「朝は眠くてもちゃんと起きて、5分でもインプットをする」など、なによりもリズムを大事にするのです。

 すると、大事なときも同じことをルーティーンを行うだけで自然と力を発揮することができます。『M-1グランプリ』をはじめとする大事な大会の前にいつもと違うことをしてしまう人は活躍できません。そうではなく、自分が積み上げてきたものを信じて、いつもと同じように過ごすことで、自分の実力を発揮することができるのです。

 もし、勝負弱いのが悩み、調子に波があるという悩みをお持ちの方は、ルーティンをつくってみることを意識してみてください。調子が悪いときでもしっかりと結果を残すことができるはずです。