経済学者たちは長い間、子どもを米北東部の名門大学(アイビーリーグ)に入れたいと執着する米国の親たちをあざ笑ってきた。アイビーリーグに入学してもしなくても、大学生の将来の収入に差は出ないと、何年も前の調査が示していたからだ。
しかし、その研究は重大な事実を見逃していた可能性があると判明した。同様のデータを新たに調べたところ、アイビーリーグに属する大学への入学が、少数の学生ではキャリアの大成功につながることが示唆された。
全米トップクラスの大学は単に良い仕事への入り口というだけでなく、米国を支配するエリート層への入り口なのではないかという疑念を調査結果は強めている。このことは、大学入学選考で人種を考慮することを禁じた最高裁判決を受け、特に重要な意味を持つ。