中国が、ぜいたく品から自国産業に必要な原材料まで400以上の品目について、米国とその同盟国からの輸入に70%以上依存していることが、貿易統計の新たな分析で分かった。ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・D・チャ氏による2022年の世界貿易統計の分析によれば、米国とその同盟国は中国からの経済的威圧に対抗するためにこれらの産品を利用できるかもしれない。ただそうするには、各国はかつてない規模で連帯して中国に対抗することが必要になるという。中国は、外国に対する政治的報復のために貿易を武器にしているとの批判を受けている。ノルウェー産サーモンやオーストラリア産ワインから韓国の団体旅行まで、さまざまな産品や産業がそうした報復の標的となっている。