夏の間、カブトムシやクワガタなどの虫捕りを楽しむ人も多い。一方で、マナーやルールを守らず、昆虫採集する人が後を絶たない。木の根本を掘ったり、穴を開けたり、トラップを仕掛けたまま放置したりして、自然を破壊しているのだ。
昆虫マニアや飼育販売業者の中には、大型の照明機材を用いたわな(ライトトラップ)を仕掛けて、大量に昆虫を捕獲することもある。一部の悪質なケースでは、私有地に無断侵入したり、民家や車道の近くに仕掛けるなどして、地元住民から苦情の声が上がり、地域にとって深刻な問題となっている。
こうした悪質な昆虫採集について、いくつかの自治体では近年、条例でライトトラップを禁止して、罰則を設けるなど、本格的な取り締まりに乗り出している。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)
「昆虫採集」をルールで禁止している公園も
「先月も、虫捕りのトラップが木の上に設置されているのを発見して、撤去しました」
そう話すのは、神奈川県立あいかわ公園(愛川町)の担当者だ。