韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。

【誘惑に負けない】1日14時間、勉強に没頭する方法Photo: Adobe Stock

誘惑を克服する慣性

 ふとした瞬間に訪れる誘惑の危機への対処法も同様だ。あの誘惑――勉強が嫌で、遊びに行きたいという誘惑の手に一度でもかかれば、それに慣性がつき、次の誘惑にも簡単に負けるようになる。

「勉強がはかどらないから、今日だけ休んで明日から頑張ればいいや」というように、誘惑と妥協してしまうことはよくある。

 だが、うまくいかないから休むことが癖になると、その癖に慣性の力が働いて、ちょっと勉強がはかどらないだけですぐ休むようになってしまうのだ。

 一方、一度でもその誘惑に打ち勝てば、今度は誘惑を克服する慣性が生まれ、次の誘惑にも簡単に負けなくなる。韓国のことわざに「始めたら半分終わったようなものだ」とあるように、最初の1回か2回さえ頑張ってうまく乗り切れば、次からはだんだん簡単になるものだ。

 私の場合、受験勉強をしている間は毎朝8時に予備校に行き、夜10時まで勉強した。1ヵ月に1回の模擬テストの日以外は、何があってもその時間の枠だけは守った。そうしているうち、「友達と酒でも飲みに行こうかな」と思ったときも、いったん身についた習慣を破るほうがむしろ面倒で、そのまま机に向かうことができた。

(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)