子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。
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受験業界でよく使われる統計的なキーワードとして「偏差値」があります。受験を経験したことのある方は、偏差値という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょう。しかし、偏差値がどのようにして計算されているかをご存じでしょうか。
偏差値の計算方法
まず、平均点の偏差値を50とします。そして平均点より標準偏差1個分高ければ偏差値を60、標準偏差2個分高ければ偏差値を70、標準偏差3個分高ければ偏差値を80…、とします。
一方、平均点より標準偏差1個分低ければ偏差値を40、標準偏差2個分低ければ偏差値を30、標準偏差3個分低ければ偏差値を20…、とします。これが偏差値の計算方法です。

たとえば、平均点60点、標準偏差8点のテストで80点をとった場合、偏差値は75です。なぜなら、80点という点数は平均より標準偏差2.5個分高いからです。
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