電気自動車(EV)の需要増を受けてバッテリー用鉱物の供給確保を急ぐ米国は、問題視されることが多い供給源に目を向けている。米国が注目しているのは、コンゴ民主共和国で非正規に採掘されたコバルトだ。危険な採掘現場では労働者が防具なしで手掘りし、時に子どもも働いている。コバルトはEV用リチウムイオンバッテリーの主要原料で、コンゴは世界の供給量の約70%を占める。このうち約3分の1は、人力に頼った小規模採掘によるものだ。米国際開発局(USAID)は今年、コンゴから重要鉱物を調達し、人力小規模採掘の支援を目指す企業に助成金を交付すると発表した。一方、米労働省は鉱山の労働環境改善や監督を支援するため、コンゴ当局に協力している。
コバルト「不都合な真実」、EV需要で向き合う米国
米国際開発局や労働省、コンゴでの危険な人力採掘の改善目指す企業に助成金を交付へ
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