米マンハッタンの連邦検察当局が電気自動車(EV)大手テスラに対し、会社資金の使途を巡り調査を行っている。焦点となっているのは、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の私邸を建設するとの説明が社内でなされた極秘プロジェクトだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。テキサス州オースティン近郊にガラス張りの巨大な建物を建設するプロジェクトを巡り、ニューヨーク州南部地区連邦検事局はマスク氏個人への支払いについてや、テスラが投じた金額、さらに計画の目的などについての情報を集めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7月、テスラ社内で「プロジェクト42」と呼ばれるプロジェクトについて、社内リソースの不正使用やマスク氏の個人的な関与があったかどうかなどを取締役会が調査したと報じた。社内調査の結果は明らかになっていない。