「近ごろ体を動かす機会がメッキリ減ってしまった」なんて人は多いはず。日ごろの活動量は減ったのに、なぜか食欲は減らない。飲食での摂取カロリーは多いのに、体を動かす消費カロリーが減ってしまったら、太ってしまうのは当たり前。内臓脂肪が蓄えられて、お腹はポッコリ。すんなり入っていたズボンがパツンパツンなんてことにも……。そこで参考にしたいのが、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『金スマ』(TBS系)、『体が硬い人のための柔軟講座』(NHK)などで話題のフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏の著書『10年後、後悔しない体のつくり方』(ダイヤモンド社)だ。本書は、中高年はもちろん高齢者でも、「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも体も脳も若返る秘訣を明かした1冊。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、運動を続けられない人が、続けられるようになる技術を紹介する。
目標設定は成功確率50%がベスト
【前回】からの続き 目標達成のコツは「フィフティ・フィフティ」(50/50)という考え方です。
50/50とは「成功確率50%」のことで、「できるかもしれないし、できないかもしれない」の境目ともいえます。
目標設定は「達成できるかもしれないし、達成できないかもしれない」という50/50のレベルがベストなのです。
目標は高すぎても低すぎてもダメ
無理っぽい目標を高々と掲げてしまうと、続けるどころか、始めからやる気が起こりません。
かといって、できて当たり前の低すぎる目標だと、達成感も感動も得られないため、モチベーションが高まりません。
運動であれば「低くすぎる目標=負荷が足りない」となるため、得られる効果も限られてしまいます。
強い達成感を得られる
すると、運動の成果が感じられるまでに時間がかかりすぎて、「頑張っているのに効果がない!」と早合点して、せっかく始めた運動のモチベーションが下がってしまうかもしれません。
50/50という絶妙なレベルの目標なら、「やってみよう!」と意欲的になりやすいです。
目標がクリアできたら、「できないかもしれない」とも感じていたレベルだったわけですから、強い達成感を得られます。
すると、その成功体験を糧にして「続けよう!」という意欲が湧く好循環が生まれます。【次回へ続く】
※本稿は、『10年後、後悔しない体のつくり方』より一部を抜粋・編集したものです。本書には、体が若返るメソッドがたくさん掲載されています。